社労士試験を受験するみなさんこんにちは!
いかかお過ごしですか?
今日は社労士試験の試験科目の中から「労一」を取り上げます。
「労一」とは「労務管理その他の労働に関する一般常識」が正式名称で、労務の「労」と一般常識の「一」を取って「労一」と略して呼ばれています。
この「労一」がなかなか悲しい運命を辿っています。
悲運の労一と呼ばれているほどです。
合格発表前はスクールの採点サービスデータ等で「難易度が高い」「正解率が低い」と予想されていたにも関わらず救済されなかったことが過去何度もあります。
毎年3点取れるか取れないか微妙な出題がされ、合格発表まで補正の有無が喧々諤々議論されます。
「労一ないのか…」というセリフがネット上でそこら中で飛び交うほどです。
私は資格に関する相談室もやっているのですが、第50回試験でも「択一式は60点取っているのですが、選択式の労一が2点でした。合格できますでしょうか?」といった相談が寄せられます。
第50回も結果的に「労一」は救済されませんでした。
選択式・労一のたった「1点」で一年を棒に振ることになってしまうのです。
本当に厳しくて恐ろしい試験制度です。
そんな「労一」に今日はフォーカスします。
社会保険労務士試験の合格基準
いま一度確認の意味でまとめておきます。
救済措置(補正)が毎年当り前になってしまうと、この合格基準に本当に意味があるのかどうか甚だ疑問ではありますが...
◆択一式
・各10問×7科目、全70問で毎年変動する合格基準となる得点を取らなければならない
・各科目4問以上正解しなければならない
・問題の難易度によって上記基準が下がる救済措置(補正)が行われることがある
◆選択式
・各5問×8科目、計40問で毎年変動する合格基準となる得点を取らなければならない
・各科目3問以上正解しなければならない
・問題の難易度によって上記基準が下がる救済措置(補正)が行われることがある
◆合格基準
択一式、選択式の合格基準を共に満たせば合格
補正の考え方
◆科目最低点の補正(厚労省の公表資料より)
各科目の合格基準点(選択式3点、択一式4点)以上の受験者の占める割合が5割に満たない場合は、合格基準点を引き下げ補正する。
ただし、次の場合は、試験の水準維持を考慮し、原則として引き下げを行わないことと する。
- 引き下げ補正した合格基準点以上の受験者の占める割合が7割以上の場合
- 引き下げ補正した合格基準点が、選択式で0点、択一式で2点以下となる場合
簡単にいうと、選択式の場合「1点以下割合が30%以上、2点以下割合が50%以上」あるとことが補正がかかる条件ということになります。
労一の場合は「難しい」と言われていてもこの1点以下割合が30%に満たないことがよくあります。
これが悲しい、悲しい、労一の悲運なのです。
労一が補正されない理由
労一は労働経済や人事労務管理、社会調査などの知識が問われます。
労一は出題範囲が滅法広く、受験対策をやり辛いという特徴があります。
スクールで真面目に勉強している受験者もなかなか手応えが掴めない、自信が持てない科目なのです。
勉強量と得点が思うように結びつかない科目といっても良いでしょう。
一方でニュース報道や新聞紙面で話題になった統計調査や厚労省の施策などが問われますので、文字通り一般常識で正解してくる独学組の受験者も一定数存在します。
このギャップがスクール組の自己採点では得点が伸びなかったとしても蓋を開けてみれば受験者全体の1点以下割合・2点以下割合が逆に思ったほど伸びず、救済されないという悲劇が起こってしまうのです。
選択式・労一の対策
そうは言っても何か対策は立てなければなりませんので、いくつかご紹介しておきます。
なんとなくご自身に合いそうなものがありましたらお試しください。
(1)自分で作問する
自分で選択式の問題を作ってみましょう。
過去の労一の選択式だけではなく択一式の問題文や問題集の解答解説をコピペして、狙われそうな語句をブランクにしてオリジナル問題を作問するのです。
これは飛躍的に実力がつきます。
ネットの過去問題を使えばコピペで簡単に作れます。
「狙われそうな語句=重要な語句」を判断する訓練になりますので是非やってみてください。
100問くらい作って、最終的に10問くらいに絞ってまとめシートにしておきましょう。
(2)新聞記事をスクラップする
先ほども少し触れましたが、新聞記事になったようなネタから出題されることがよくあります。
労一の作問者が好きそうな統計調査や厚労省の施策などが新聞に掲載されたらスクラップしてまとめておきましょう。
これも電子新聞を購読すれば一瞬でコピペできます。
(1)同様50記事ほどスクラップして最終的には5〜10記事くらいにまとめるイメージではないでしょうか。
(3)白書を読み込む
労一といえば白書からよく出題されます。
これは選択式だけではなく択一式にも言えます。
特に「労働経済白書」と「厚生労働白書」は頻出です。
厚労省のHPからダウンロードできます。
これも重要そうな箇所だけをコピペしてまとめておきましょう。
どこが重要でどこが不要か見極めることがキモです。
狙われそうな、キーとなる数字や、独特の言い回し、作問者が好きそうな固有名称等をピックアップしましょう。
それができるようになれば「労一」の足切り回避にまた一歩近づきます。
(4)スクールの直前オプション講座を受講する
(1)〜(3)は確かに実力の付く学習法ではあるのですが、時間と労力がかなりかかります。
雲をつかむようなコスパの決して良くない勉強であることは否めません。
「労一」だけやっているわけにはいかないのが社労士試験の辛いところです。
年金科目のような配点も大きくヘビーな科目にこそ時間をかけるべきとも言えなくはありません。
そこでいっその事割り切って、お金は多少かかりますがスクールのオプション講座を受講するのも選択肢のひとつです。
スクールは長年培った白書対策等のノウハウを持っています。
そのノウハウをお金で買うイメージです。
オプション講座ですので金額もそれほど高くはありませんし、web講座であればいつでもどこでも何度でも視聴できます。
クレアールさんなんかがおすすめかもしれません。
宣伝ではありませんが、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがだったでしょうか?
以上が【「労一」社労士試験合格への最大のハードル】救済されそうでされない選択式・労一の悲運でした。
社労士試験は「労一で3点取る試験」という人がいるほどです。
社労士試験はとにかく労一で3点取らないと本当にキビシイです。
3点取れないと本試験後、合格発表までに相当メンタルやられます。
ダブルマークやヤマ勘等なんでも駆使して、アドレナリン上げまくってとにかく3点GETしてください。
本試験ではそこに相当の集中力を注いで欲しいと思っています。
できれば「択一式楽勝60点、労一足切り」という悲しいご相談をもうお受けしたくありません。
みなさんが無事「労一選択式で3点」お取りになられることを祈念して今日の記事は締めくくります。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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