◾️当ブログの合格ライン予想
◎選択式
救済科目:国年
(わずかに労安・労一・厚年)
◎択一式
本命:46点(45点)
※択一式2018合格ラインの導出について
※選択式の救済予想について
社労士試験2018を受験したみなさんこんにちは!
いかがお過ごしですか?
試験の出来はいかがだったでしょうか?
合格安全圏ですか?
残念ながら来年リベンジですか?
メンタルに悪い救済待ちですか?
今日はそんな救済待ち(特に選択式・国年)の方向けの記事を書いてみます。
今年の社労士試験の選択式・国年の問題いかがでしたか?
ABCは難易度が高く、DEは実力者がついついうっかりミスを起こすやすい構造になっています。
DEを逆に入れてしまい、難易度の高いABCで2つしか取れないといった惨劇がそこら中で発生している模様です。
私の無料相談室にもそんな断末魔の叫びが数多く届いています。
Eの箱の直後の「を乗じて」の表現がEに数字を入れたくなってしまうトラップになっているのかもしれません
数多くの猛者たちが、冷静に解けば楽勝のDEを、本試験の緊張からか、実力者だからこその慢心からか順序を入れ替えて解答してしまうなんて、社労士試験とは本当に恐ろしいです。
魔物が棲んでいるとしか言いようがありません。
この「国年」で痛恨の2点を叩いてしまい、どこまでいっても自分の合否が半信半疑で、気が休まらない日々をお過ごしの読者も少なくないでしょう。
そこで今日はこの選択式「国年」の難易度についての試験直後からの各講師陣コメントをもう一度再確認し、
- 実際の難易度はどうだったのか?
- ABCDEの箱は各々どのようなレベルなのか?
- 救済はされるのか?
についてまとめてみます。
本試験直後のデータに基づかない講師の肌で感じたエモいコメントにもスポットを当ててみます。
手始めに「私の予想はデータも何もない、競馬の予想のようなもんや!」と公言する「情念の男」山予備の山川先生から始めます。
その前に膨大なデータを持つ最王手TACの合格ライン予想と山川先生の「競馬の予想的」合格ライン予想の的中実績をまとめておきます。
結局合格ライン予想は大量なデータに基づいた予想も、長年の経験からの肌感に基づいたエモい予想も大差ない(むしろ肌感の方が当たっている)ことに気づいていただけると思います。
山川先生の「情念の予想」バカにできませんよ。
それでは今日も「国年」救済に向け不毛な議論を始めましょう!
◎資格学校の合格ライン予想
↓↓↓
◎合格ライン・難易度・救済・補正について講評・総評まとめ
目次
乱高下した過去5年の合格率(合格者数)
◎平成29年度(2017)
合格率
6.8%(このまま落ち着いてくれるのか?)
合格者数
2,613人
◎平成28年度(2016)
合格率
4.4%(合格率が下げ止まってくれるのか?)
合格者数
1,770人
◎平成27年度(2015)
合格率
2.6%(過去最低、半端ねえ!)
合格者数
1,051人
※なぜここまで合格者数を絞ることになってしまったのか...合格基準公開の功罪なのでしょうか?
◎平成26年度(2014)
合格率
9.3%(近年にない高い水準)
合格者数
4,156人
◎平成25年度(2013)
合格率
5.4%(当時過去最低)
合格者数
2,666人
TAC vs 山予備の合格ライン予想対決
◆平成29年度(2017)
★合格基準点
選択式合格ライン
24点
選択式救済
雇用・健保
択一式合格ライン
45点
択一式救済
厚年
◎TAC
選択式合格ライン
25点
選択式救済
なし
択一式合格ライン
45点⇨46点(変更)
択一式救済
なし
◎山川予備校
◆選択式合格ライン
24点か25点 的中
◆選択式救済
労一・健保 一部的中
◆択一式合格ライン
43点か44点
◆択一式救済
なし
◆平成28年度(2016)
★合格基準点
選択式合格ライン
23
選択式救済
労一・健保(2点)
択一式合格ライン
42
択一式救済
常識、厚年、国年(3点)
◎TAC
選択式合格ライン
24~26点
選択式救済
労一
2点補正 可能性あり(五分五分)
ただ受験生の多くが2点に集中した場合補正が見送られる可能性もあり
雇用
労一に比して補正が行われる可能性は低い 一部的中
択一式合格ライン
44~45点
択一式救済
なし(わずかに国年) 一部的中
◎山川予備校
選択式合格ライン
26
選択式救済
雇用・労一・健保(2点) 一部的中
択一式合格ライン
45
択一式救済
なし
◆平成27年度(2015)
★合格基準点
選択式合格ライン
21
選択式救済
労一・社一・健保・厚年(2点)
択一式合格ライン
45
択一式救済
なし
◎TAC
選択式合格ライン
22~23
選択式救済
労災・労一・健保(2点) 一部的中
択一式合格ライン
42~43
◎山川予備校
選択式合格ライン
24~26
選択式救済
労災・社一・国年(2点) 一部的中
択一式合格ライン
43~45 的中
◆平成26年度(2014)
★合格基準点
選択式合格ライン
26
選択式救済
雇用・健保(2点)
択一式合格ライン
45
択一式救済
一般常識
◎TAC
選択式合格ライン
28
選択式救済
なし
択一式合格ライン
48・49
◎山川予備校
選択式合格ライン
26~28 的中
選択式救済
択一式合格ライン
43~45 的中
◆平成25年度(2013
★合格基準点
選択式合格ライン
21
選択式救済
社一(1点)
労災・雇用・健保(2点)
択一式合格ライン
46
択一式救済
なし
◎TAC
選択式合格ライン
24
選択式救済
労災・社一・健保(2点) 一部的中
択一式合格ライン
44~46 的中
◎山川予備校
選択式合格ライン
25~27
選択式救済
労災・健保(2点) 一部的中
択一式合格ライン
44~46 的中
それでは各講師陣の選択式「国年」に対するコメントをまとめていきます。
データ検証前と検証後で微妙に違う印象(講評・総評)にもご注目ください。
山川予備校 山川講師
本試験検証会2018(データ無視)
- 難しい
- DEで2点とりたい
- Cはテキスト未掲載
- 巷ではDとEをテレコで入れてしもうたという残念な声を聞く
- 公式を丸覚えをしていると案外失敗してしまう
- (逆入れは)ちょっと読み返せばすぐに気付けるのにめっちゃもったいない
- 何の根拠ないが24年講師をやっているおっさんの直感では救済される
※山川先生のエモいコメント
『おっさんのボヤキやとおもて(思って)おつきあいお願いします!』
『競馬の予想みたいなもんなんですけど、救済されるんやったら厚年法と国年法かなあと思います。その次が社一かなみたいな感じのレベルでした。』
フェニックスアカデミー 富田講師
平成30年度試験の講師講評です。 | 社労士 | 試験にうかる!わかる講義のフェニックスアカデミー
【選択式について】
【国年】は、A、D、Eが取れれば十分です。Bは取れないレベルです。Cはテキストに掲載されていても、あまり意識していない内容だと思います。
【選択式の合格ライン】としては、全体のレベルは昨年と同様ぐらいなので、総合点は同様ぐらい(24点、25点前後)、救済措置が入る可能性があるのは、労一、労基・安衛、健保、厚年、国年と予想します。
資格の大原 金沢講師
合格ライン予想(データあり)
- 国年の得点分布が低い
- 昨年の雇用保険より低い
- 知識対応型で3点以上得点するのが難しい
- ダミーの選択肢が細かく直感で解くことが難しい
- 2点以上に補正される可能性がある
総評(データ検証前)
- 選択式の難易度は普通
- ダミーの選択肢がいやらしい
- 国民年金は「易」とりやすい空欄多い
- Aは「易」
- Bは「普通」
- Cは「易」
- Dは「易」
- Eは「易」
クレアール 斎藤講師
徹底分析会(データあり)
- 救済の可能性ある
- 2点あればセーフになりそうな気がする
- 結構難しい
- Aはなんとか入る
- Bはなかなか入りにくい、とにかく難しい
- Cは改正でまだ聞かれていないところ
- DEは一見サービス問題
- DE逆に入れて2点減った方が結構多い
LEC 椛島講師
選択式解説動画(データ検証前)
- 8問相対的に見て一番難しかった
- ABを含む設問の1は正直難問
- DEを含む設問の3は簡単
- DEをしっかり2つとってCを取れればベスト
- Bの正解は設問のテーマになっているが「こんなのあったっけ」といった感じで正直難しい
- BがわからなければAも厳しい
- Eを取っておかなければ3点は至難の技
- Cがカギを握る
- 年金は苦手な方は苦手でDEも落とす
- 私の感覚では厚年よりは救済の可能性があるような気がする
LEC公式
講評
【選択式】
LECの成績診断のデータでは、合計点の平均値は昨年に比べ若干下がっている。 合格ラインは23点前後となる公算が強い。
科目別に見ると、「国民年金法」の不振が目立った。空欄DとEを取り違えて解答し た方が相当数いたようで、この痛恨のミスが響いている。問題文を落ち着いて読むこ との大切さを思い知らされた出題であった。成績診断のデータから推論するに、この 科目については、合格基準点が2点に補正される可能性が高い。
8.国民年金法
国民年金法は、機構保存本人確認情報の提供、指定全額免除申請事務取扱者の業 務、老齢基礎年金の支給繰下げからの出題である。空欄A及びBは、省令に規定さ れた手続に関する少々細かな知識を問うものであった。続く空欄Cも、確信を持っ て正答を選ぶことができた方は、少なかったものと思われる。これに対し、空欄D 及びEは支給繰下げに関する基本的な知識を問う出題であり、確実に得点する必要 がある。ところが、DとEを逆に解答してしまった方も相当おられたようである。
本問は、全8 問のうち、難問であったと思われるが、それでも何とか3 点は確保 したい。
LEC 澤井講師
SAWASENのブログクラス・社会保険労務士を目指すすべての人へ : 社労士・合格一直線1286「第50回・社労士試験・選択式・社会保険」
総評
【国民年金法】
A 毎月
B 老齢基礎年金の受給権者に対し、当該受給権者に係る個人番号の報告
C 納付猶予
D 1000分の7
E 取得した日の属する月から当該年金の支給繰下げの申出をした日の属する月の前月までの月数(当該月数が60を超えるときは60)
Aについて
「毎月」か「毎年」で悩んだ方も多かったのではないでしょうか。過去問の択一式では「2月に1回」機構保存本人確認情報の提供を求める。で誤り、正解は「毎月」というい問題がありました。その問題がヒントになったのではないでしょうか。
Bについて
報告を「受給権者」から求めるのか「市町村長」から求めるのかで迷った方もいたと思います。
「市町村から報告」と代入すると、少し変だと思い「受給権者」を選んだ方は文章力があると思います。
Cについて
指定全額免除事務取扱者は、申請全額免除と50歳未満の「納付猶予制度」について、委託を受けて申請することができる。そのことを知っていれば、素直に取れる問題だったと思います。
なんとなく解っていても、イザというときに「絶対これ!」という判断ができることがいかに大事かという問題でした。
D、Eについて
1,000分の7は、易しい問題でした。ただし、うっかりよく読まずに、DとEを逆に入れてしまうこともあり得る問題でした。逆に入れると、Eの「を」が合わなくなるので、そこで気がつくことが大事でした。
総評
国民年金は全ての選択式問題の中で一番てごわかったと感じました。
AとBは意味合いをとらえるのに時間がかかる問題でした。Cは穴が2つあることに早く気がつけば有利に考えることができる問題でした。
年金を几帳面に勉強している方は、少なくともDとEで得点できる問題でした。
よって、3点キープはできると思われますが、2点救済もあり得ると思います。
選択式の救済について
可能性が高い…国民年金
可能性がある…労働一般、社会一般
LEC 滝講師
社労士本試験所感
- 総合的な難易度は直感では昨年並みと思ったが、無料成績診断の第一報を見ると昨年より若干下がっている
- 「国年」は非常に出来が悪い
- 2点はほぼほぼ取れるが3点めが意外に足を掬われている人がけっこういるかもしれない
辰巳法律研究所 佐藤としみ講師
本試験講評(データ検証前)
- 個人的には「労一」以外で解きにくかった科目
- Aは択一式で出題実績あり
- Cは直近の法改正
- DEは基本中の基本で確実にとりたい
- DE以外であと1つ取っていただきたかった
- 2点しか取れなかった方が結構いるかもしれない
クレアール 北村講師
選択式解説(データ検証前)
- 各科目3点可能、可能性があるのが労一と厚年
- Aは過去問からの出題
- Bは骨が折れる、施行規則からの出題で不意をつかれる
- DとEは確実に、繰上げ繰り下げは頻出項目
- ABCのうち1つ埋められれば最低3ということになる
フォーサイト 加藤講師
選択式講評(データ検証前)
- それほど難しくない
- Aについては過去に択一式で論点にされた
- Bは若干難しくできなくても致し方ない
- Cはそれほど難しくない
- DEはある意味基本
- Eの空欄が長いのでもしかするとミスをしてしまう
- 基準点の引き下げは全くないとは言えないが可能性は低い
「国民年金法」は、Aは、過去に択一式で論点にされた箇所なので、確実に正解したいところです。Bは、ここまで押さえていないということがありそうな箇所ですから、正解することができなくても仕方ないところです。Cは、選択肢から正解を選ぶのは難しくないでしょう。DとEも基本事項ですが、Eは選択肢が長いため、正確な知識がないと間違える可能性があります。全体として極端に難しいという問題ではありませんが、厚生年金保険法と同様に、受験生の得点状況によっては、基準点が2点に下がるかもしれません。
トータルの基準点については、問題のレベルから考えた場合、昨年度と同じかやや上がり、25点前後ではないでしょうか。 ただ、科目別の基準点の引下げの状況などにより、さらに高くなる可能性もあります。
ユーキャン
合格ライン予想(データ検証後)
『国年⇒2点への引き下げ濃厚か』
講師はこう見る(データ検証前)
- やや難
- 社保科目の中では社一と並んで難しめ
- DEは確実に取る
- ACが取れるかどうか(届出と免除の細かいところからの出題)
- Aは過去に一度択一式で問われたことがある
以上が【2018社労士試験・選択式「国年」救済待ちの方に捧ぐ!】情念の男のエモいコメントを始めとする各講師陣の肌感
みなさんどのような印象をお持ちになりましたか?
ここで現時点までの各資格学校の合格ライン予想をご紹介しておきます。
◎ユーキャン
■選択式
23点前後
救済:国年濃厚、労一・社一可能性あり
■択一式
46点前後
救済:なし
◎辰巳法律研究所
■選択式
23点
救済:労一・社一・国年
■択一式
44点
◎TAC
■選択式
24点
■択一式
46点
◎フェニックスアカデミー
■選択式
24〜25点前後
救済:労一・労安・健保・厚年・国年は可能性ある
■択一式
昨年度(45点)より少し低い点数になる可能性がある
救済:常識・雇用・健保は可能性ある
◎クレアール
※本試験徹底分析動画より
■選択式
救済:労一・社一・厚年・国年は可能性ある
■択一式
47点
救済:常識
◎山川予備校
■選択式
24点・23点
救済:厚年・国年
■択一式
45点・46点
救済:なし
◎資格の大原
■選択式
救済:労一・国年・社一・厚年(表記順)
■択一式
45点前後
救済:常識
◎LEC
■選択式
23点
救済:国年は可能性高い、労一・社一も可能性ある
■択一式
45点
救済:なし
◎LEC 澤井講師
■選択式
25点
救済:国年
■択一式
45点
救済:なし
■合格率 9%台
データ検証前と検証後で結構「国年」に対する評価が変化しています。
私的にはLECのイケメン講師・椛島先生に共感しました。
同じような感覚で、このレビューを聴いて国年の救済を確信しました。
クレアールは今年は選択式の北村先生・択一式の斎藤先生ともに「半端ねえ」感じで辛口でしたね。
そんなこんなで「国年」救済の待ちの読者の皆さんは最後まで絶対に諦めないでください。
D・Eの入れ間違いのケアレスミスの多発、A・B・Cに初学者、独学組が苦戦していることをひたすら祈りたいと思います。
最後になりましたが、みなさんの合格を心からお祈りしております。
これからも小ブログは社労士試験を様々な角度から特集していきますので、もしよろしければ2018年11月9日の合格発表日までお付き合いいただければ幸いです。
それでは今日はこの辺で...m(_ _)m
関連記事
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◎社労士試験本番のコツ10個
◎採点サービス・合否診断
◎過去10年間の合格率と合格基準
★マークするのが楽しくなるシャープペンシル
※社労士試験の情報満載です!
↓↓↓
◎早くも来年に向けて!