社労士試験を受験したみなさんこんにちは!
いかがお過ごしですか?
社労士試験合格発表まであと1ヶ月ちょっととなりました。
ボーダーライン上(択一式で44点前後、選択式で傷あり)の方は本当にお疲れになっていることでしょう。
各資格学校からの分析データもほぼ全社出揃いました。
小ブログの(薄口)社労士試験合格ライン予想記事も残すところあと1〜2本の予定ですので、もう少しお付き合いいただければ幸いです。
懲りもせず今日は「I.D.E.社労士塾」の合否診断データを取り上げます。
本題に入る前に今日もくだらないネタを少々。
今日のタイトルにもしましたが、最近「浮世離れ」した方を久々にお見かけしました。
その名も「細川護煕」さんです。
細川氏と言えば肥後細川家の第18代当主で世が世なら間違いなく肥後の「お殿様」です。
朝日新聞記者から参議院議員、熊本県知事、衆議院議員を経て「日本新党」を立ち上げ、内閣総理大臣まで一気に登りつめた稀有な政治家です。
2014年に原発ゼロを掲げ、小泉純一郎元首相から推薦を受けて東京都知事選に立候補するも残念ながら落選した後、再び作陶や書画にいそしむ生活たるやまさに「浮世離れ」しています。
そんな細川元首相が最近の小池百合子劇場を痛烈に叱っています。
「同志として小池氏を手助けしたいと考えてきたが、排除の論理を振り回し、戸惑っている。公認するのに踏み絵を踏ませるというのはなんともこざかしいやり方で、寛容な保守の看板が泣く。」
とズバッと批判しています。
この一喝以来小池さんの発言も多少変わってきたような気がします。
浮世から離れ、今は露出は少ない元総理ですが、依然として政界というか日本新党出身者には絶大な影響力を持っているのかもしれません。
さすが細川元首相、かっこいいですね。
今日取り上げるI.D.E.社労士塾と言えば何と言ってもその講義スタイルが完璧すぎる社労士講師の井出先生です。
井出先生の講義は大袈裟ではなく唯一無二の孤高の存在だとお見受けしております。
その様は「浮世離れ」していると言っても過言ではありません。
声のトーン、話すスピード、滑舌(まず噛まない)、板書の見易さ、わかり易さ、図表の美しさ等枚挙に暇がありません。
井出先生に憧れて社労士講師になった方が多数いらっしゃるとも耳にします。
そんな気高い存在感が「殿様総理」細川氏になんとなくかぶってしまいます。
ドーデもいい話はこれくらいにして、お時間のある方はまずI.D.E.社労士塾の2017本試験解説ゼミの動画ご覧になってください。
合格基準に関する部分だけなら前半の冒頭部分と後半の締めの部分だけでもちょっと観てみてください。
この中で井出先生がお話になっている「浮世離れ」した合格ラインに関するコメントの一部です。
是非動画をご覧になって井出先生独特の惚れ惚れするような語り口を体験してみてください。
※本試験後2週間位での収録とのことですのでご承知おきください。
- 選択式「健保」の2点救済の可能性は高い、1点救済の可能性も残る
- 選択式「労一」は「4択」だったので本来なら3点だが、市販書に全く載っていない内容だったので救済が入るかもしれない
- 年金科目は市販書学習組が弱いので思わぬ救済が入る可能性がある
- 択一式は46あれば安全圏
- 昨年裁判沙汰になったので合格率に配慮して下駄を履かせる可能性があるので択一式は42〜45がグレーゾーン
- 択一式の厚年は法改正がどっさり出題されたので市販書学習組が苦戦した可能性があるので救済されるかも
無勉強層のことを市販書学習組と表現するあたりも井出先生の上品さが窺い知れます。
「択一式で下駄を履かせる」とか、択一式で厚年が救済される可能性を示唆したコメントもちょっと「浮世離れ」しています。
さすが井出先生、かっこいいです。
前置きはこれくらいにして、そろそろ肝心のデータ検証に入ります。
今回のI.D.E.社労士塾の郵送資料に択一式の平均点が平成20年以降まとめられていましたので、その平成20年を起点として、まず昨対の点差と%差を出してみます。
その最小値と最大値から今年の択一式の合格点のレンジを算定してみます。
◎平成20年
- I.D.E.平均点 45.36
- 合格点 48
- 合格率 7.5%
◎平成21年
- I.D.E.平均点 42.16(昨対マイナス3.2点・昨対比92.9%)
- 合格点 44(昨対マイナス4点・昨対比91.7%)
- 合格率 7.6%
- I.D.E.と全体のレベル差(点差0.8点・%差1.2%)
◎平成22年
- I.D.E.平均点 44.47(昨対プラス2.31点・昨対比105.5%)
- 合格点 48(昨対プラス4点・昨対比109.1%)
- 合格率 8.6%
- I.D.E.と全体のレベル差(点差1.69点・%差3.6%)
◎平成23年
- I.D.E.平均点 42.92(昨対マイナス1.55点・昨対比96.5%)
- 合格点 46(昨対マイナス2点・昨対比95.8%)
- 合格率 7.2%
- I.D.E.と全体のレベル差(点差0.45点・%差0.7%)
◎平成24年
- I.D.E.平均点 43.69(昨対プラス0.77点・昨対比101.8%)
- 合格点 46(昨対±0点・昨対比100%)
- 合格率 7.0%
- I.D.E.と全体のレベル差(点差0.77点・%差1.8%)
◎平成25年
- I.D.E.平均点 44.54(昨対プラス0.85点・昨対比102.0%)
- 合格点 46(昨対±0点・昨対比100%)
- 合格率 5.4%
- I.D.E.と全体のレベル差(点差0.85点・%差2.0%)
◎平成26年
- I.D.E.平均点 42.20(昨対マイナス2.34点・昨対比94.7%)
- 合格点 45(昨対マイナス1点・昨対比91.7%)
- 合格率 9.3%
- I.D.E.と全体のレベル差(点差1.34点・%差3.0%)
◎平成27年
- I.D.E.平均点 40.19(昨対マイナス2.01点・昨対比95.2%)
- 合格点 45(昨対±0点・昨対比100%)
- 合格率 2.6%
- I.D.E.と全体のレベル差(点差2.01点・%差4.8%)
◎平成28年
- I.D.E.平均点 38.73(昨対マイナス1.46点・昨対比96.4%)
- 合格点 42(昨対マイナス3点・昨対比93.3%)
- 合格率 4.4%
- I.D.E.と全体のレベル差(点差1.54点・%差3.1%)
◆I.D.E.社労士塾と本試験の乖離
(点差)最小値0.45点〜最大値2.01点
(%差)最小値0.7% 〜最大値4.8%
◎平成29年
I.D.E.平均点 42.05点
(点差)
- 平均点42.05点は昨対プラス3.32点
- 最小0.45点=プラス3.77点⇨昨年の合格点42点+3.75点=45.77点
- 最大2.01点=プラス5.33点⇨昨年の合格点42点+5.31点=47.33点
(%差)
- 平均点42.05点は昨対108.5%
- 最小0.7%=109.2%⇨昨年の合格点42点の109.0%=45.9点
- 最大4.8%=113.3%⇨昨年の合格点42点の113.1%=47.6点
∴ I.D.E.の過去8年の平均点昨対値から今年の択一式の合格基準点を計算すると46点〜48点となります。
ただデータから見た本命は「合格基準の考え方」が発表された(基準適用2年目となる)昨年のレベル差(点差1.54点・%差3.1%)で計算した「47点」あたりではないかと思われます。
ちなみにI.D.E.の登録者と全体の受験者のレベル差が・・・
- 最も近かった年度が平成23年(合格率7.2%)
- 最も遠かった年度は平成27年(合格率2.6%:過去最低)
でした。
先日これと同じような検証を「資格の大原」最終データでもやってみました。
それを改めて見てみると、I.D.E.社労士塾は資格の大原に比べスクールデータと本試験データのレベル差のブレ(乖離)が非常に少ないことがわかりました。
◆I.D.E.社労士塾と本試験の乖離
(点差)0.45点〜2.01点
(%差)0.7%〜4.8%
◆資格の大原と本試験の乖離
(点差)0.4点〜3.8点
(%差)0.7%〜8.5%
さらに資格の大原は平成26年で大原平均点は上昇したのに、合格点は下がるという逆転現象まで起こっていました。(I.D.E.は逆転していない)
このことから、I.D.E.社労士塾のデータ(登録者のレベル)は安定していると言えそうです。
今年I.D.E.社労士塾の公表している択一式の合格ライン予想は、
- 総合得点 44〜46点
- 救済 厚年について3点の可能性がある
です。
参考までに過去のI.D.E.社労士塾の択一式の的中実績は、
- 平成28年 合格点 42 予想 41〜44(的中)
- 平成27年 合格点 45 予想 40〜42
- 平成26年 合格点 45 予想 46
- 平成25年 合格点 46 予想 47〜48
他校が軒並み高めに予想して外した昨年は見事的中しています。
そして今日のデータ分析からの予想合格ラインは、
- 総合得点 46〜48点(本命47点)
となりますが、難しい昨年の択一式合格ラインを見事的中させた、完璧すぎる孤高の社労士講師が予想した合格ラインを信じてみるのも悪くないのではないでしょうか。
最後になりましたが、みなさんの合格を心よりお祈りしております。
きっと浮世離れした井出先生も同じ心境でしょう…。
※社労士試験の情報満載です!
↓↓↓
注目記事
◎資格の大原データから選択式救済を探る
◎辰巳法律研究所の最終データ
◎ユーキャンデータ、違うだろぉー!
◎択一式合格ラインのポジティブ予想
◎選択式「労一・健保」救済の可能性
◎TACの合格ライン予想の的中率
◎合格基準公表の功罪