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【誰が得する救済サバイバル】2018社労士試験「選択式」で予想外に救済されるための必要条件

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今日は2018年度の社労士試験「選択式」の救済についての記事です。

近年厚労省から「合格基準の考え方」が公表されて以来、選択式の得点分布というデータが非常に重要なものとなってきました。

私の観測範囲において、その選択式の得点分布(合否診断・採点サービス)を公開しているのは、TAC、クレアール、資格の大原、i.d.e.社労士塾等です。

この記事を書いている時点でi.d.e.は未公開ですので、それ以外の3校の選択式得点分布のデータを使って、救済が行われるかどうかの「一線」を探ってみます。

29年は、「健保」は予想どおり救済されましたが、「労一」が涙を飲み、「雇用」が予想外に救済されました。

28年は、「労一」が予想どおり救済、そして「健保」が予想外に救済され、救済濃厚とみられていた「雇用」や「厚年」がギリギリ救済されませんでした。

 

そこで今日は「予想外救済」だった29年の「雇用」救済や、28年の「健保」救済をサンプルにして救済科目の可能性に迫ります。

予想外に救済されるためのルールというか、「必要条件」のようなものを設定し、今年の救済可能性を噂されている科目がその条件をクリアしているか検証してみます。

それでは念のため「合格基準の考え方」からおさらいしておきましょう。

 

目次▼

 

 

 

合格基準の考え方

◆総得点(平均点に基づく)

前年度の平均点との差を小数点第1位まで算出し、それを四捨五入し換算した点数に応じて前年度の合格基準点を上げ下げする。

 

◆科目基準点(得点分布に基づく)

科目基準点(選択式3点・択一式4点)以上の得点者の割合が全受験者の50%未満である科目を引き下げる。

ただし、引き下げによる基準点を満たしていない者が30%以上いない場合は、原則として引下げは行わない。

 

 

平成29年度 本試験「選択式」得点分布

・雇用<2点救済>

(平均点)2.33(1点以下)30.0%(2点以下)55.2% 

・労一<救済なし>

(平均点)2.21(1点以下)26.4%(2点以下)60.5%

・健保<2点救済>

(平均点)1.90(1点以下)37.8%(2点以下)73.7%

 

 

平成29年度 TAC「選択式」得点分布

・雇用<2点救済>

(平均点)3.7(1点以下)5.3%(2点以下)14.7%

・労一<救済なし>

(平均点)2.9(1点以下)9.2%(2点以下)33.1%

・健保<2点救済>

(平均点)2.7(1点以下)9.3%(2点以下)46.2%

 

 

平成29年度 クレアール「選択式」得点分布

・雇用<2点救済>

(平均点)3.6(1点以下)7.6%(2点以下)18.5%

・労一<救済なし>

(平均点)2.7(1点以下)12.8%(2点以下)42.4%

・健保<2点救済>

(平均点)2.6(1点以下)11.2%(2点以下)46.3%

 

 

平成29年度 資格の大原「選択式」得点分布

・雇用<2点救済>

(平均点)3.5(1点以下)5%(2点以下)15%

・労一<救済なし>

(平均点)2.6(1点以下)14%(2点以下)44%

・健保<2点救済>

(平均点)2.4(1点以下)16%(2点以下)50%

 

 

平成29年度「雇用」からの必要条件

予想外に救済された「雇用」から設定

(平均点)

TAC:3.7以下なら可能性あり(1)

クレアール:3.6以下なら可能性あり(2)

資格の大原:3.5以下なら可能性あり(30年度は未発表)

(2点以下)

TAC:14.7%以上なら可能性あり(3)

クレアール:18.5%以上なら可能性あり(4)

資格の大原:15%以上なら可能性あり(5)

(1点以下)

TAC:5.3%以上なら可能性あり(6)

クレアール:7.6%以上なら可能性あり(7)

資格の大原:5%以上なら可能性あり(8)

  

 

平成28年度 本試験「選択式」得点分布

・雇用<救済なし>

(平均点)2.21(1点以下)28.3%(2点以下)61.9% 

・労一<2点救済>

(平均点)1.84(1点以下)37.0%(2点以下)75.6%

・健保<2点救済>

(平均点)1.91(1点以下)48.4%(2点以下)62.5%

・厚年<救済なし>

(平均点)2.28(1点以下)29.7%(2点以下)56.2%

 

 

平成28年度 TAC「選択式」得点分布

・雇用

(平均点)2.8(1点以下)13%(2点以下)40%

・労一

(平均点)2.1(1点以下)26%(2点以下)67%

・健保

(平均点)3.3(1点以下)14%(2点以下)22%

・厚年

(平均点)3.2(1点以下)8%(2点以下)25%

 

 

平成28年度 クレアール「選択式」得点分布

・雇用

(平均点)2.9(1点以下)12.0%(2点以下)34.5%

・労一

(平均点)2.3(1点以下)18.6%(2点以下)62.2%

・健保

(平均点)3.4(1点以下)11.3%(2点以下)19.3%

・厚年

(平均点)3.5(1点以下)7.2%(2点以下)17.4%

 

 

平成28年度 資格の大原「選択式」得点分布

・雇用

(平均点)2.8(1点以下)15%(2点以下)38%

・労一

(平均点)2.0(1点以下)30%(2点以下)67%

・健保

(平均点)3.3(1点以下)15%(2点以下)24%

・厚年

(平均点)3.1(1点以下)12%(2点以下)28%

 

  

平成28年度「健保」からの必要条件

予想外に救済された「健保」から設定

(平均点)

TAC:3.3以下なら可能性あり(9)

クレアール:3.4以下なら可能性あり(10)

資格の大原:3.3以下なら可能性あり(30年度は未発表)

(2点以下)

TAC:22%以上なら可能性あり(11)

クレアール:19.3%以上なら可能性あり(12)

資格の大原:24%以上なら可能性あり(13)

(1点以下)

TAC:14%以上なら可能性あり(14)

クレアール:11.3%以上なら可能性あり(15)

資格の大原:15%以上なら可能性あり(16)

  

 

平成30年度 TAC「選択式」得点分布

・労安

(平均点)3.3(1点以下)3.8%(2点以下)20.5%

・労一

(平均点)3.0(1点以下)10.1%(2点以下)34.4%

・社一

(平均点)3.0(1点以下)11.6%(2点以下)28.1%

・厚年

(平均点)3.4(1点以下)5.5%(2点以下)20.5%

・国年 

(平均点)2.8(1点以下)18.2%(2点以下)40.1%

 

 

平成30年度 クレアール「選択式」得点分布

・労安

(平均点)3.3(1点以下)8.1%(2点以下)22.1%

・労一

(平均点)3.0(1点以下)9.5%(2点以下)34.7%

・社一

(平均点)3.1(1点以下)13.1%(2点以下)29.3%

・厚年

(平均点)3.3(1点以下)8.6%(2点以下)27.1%

・国年 

(平均点)2.9(1点以下)16.6%(2点以下)39.1%

 

 

平成30年度 資格の大原「選択式」得点分布

※資格の大原の動画より判断しましたので正確な最終値ではありません。

・労安

(平均点)ー(1点以下)5%(2点以下)20%

・労一

(平均点)ー(1点以下)14%(2点以下)35%

・社一

(平均点)ー(1点以下)10%(2点以下)28%

・厚年

(平均点)ー(1点以下)8%(2点以下)22%

・国年 

(平均点)ー(1点以下)13%(2点以下)30%

 

 

平成30年度 選択式救済されるかどうかの必要条件

・労安

(1)クリア(9)クリア

(2)クリア(10)クリア

(3)クリア(11)未達

(4)クリア(12)クリア

(5)クリア(13)未達

(6)未達(14)未達

(7)クリア(15)未達

(8)クリア(16)未達

 

・労一

(1)クリア(9)クリア

(2)クリア(10)クリア

(3)クリア(11)クリア

(4)クリア(12)クリア

(5)クリア(13)クリア

(6)クリア(14)未達

(7)クリア(15)未達

(8)クリア(16)未達

 

・社一

(1)クリア(9)クリア

(2)クリア(10)クリア

(3)クリア(11)クリア

(4)クリア(12)クリア

(5)クリア(13)クリア

(6)クリア(14)未達

(7)クリア(15)クリア

(8)クリア(16)未達

 

・厚年

(1)クリア(9)未達

(2)クリア(10)クリア

(3)クリア(11)未達

(4)クリア(12)クリア

(5)クリア(13)未達

(6)クリア(14)未達

(7)クリア(15)未達

(8)クリア(16)未達

 

・国年

(1)クリア(9)クリア

(2)クリア(10)クリア

(3)クリア(11)クリア

(4)クリア(12)クリア

(5)クリア(13)クリア

(6)クリア(14)クリア

(7)クリア(15)クリア

(8)クリア(16)未達

 

未達の数だけで単純に予想すると救済の可能性の高い順に、

「国年」1つ「社一」2つ「労一」3つ「厚年」と「労安」6つ

といった感じです。

「労一」と「厚年」「労安」の間には少し開きがありそうですね。

 そうなると今年度の救済は、

「国年」「社一」「労一」

がやはり有力ということなります。

「厚年」は一昨年の「健保」よりは間違いなく厳しいデータです。

さらに「労安」は一昨年の「健保」だけではなく、昨年の「雇用」にもギリギリ届いていないのが実状です。

 

ここからは中々把握が難しいのですが、科目の性質や問題の形式、内容等で合格ライン上の受験生と、初学者や市販本学習者の得点状況の乖離がどれくらいあるかによって変わってきます。

乖離が大きければ大きいほど「予想外の結果」となります。

今年の「国年」「社一」「労一」が昨年の「雇用」や一昨年の「健保」の乖離より大きいのか?それとも小さいのか?

「厚年」「労安」の乖離は一発逆転を演出するほどの破壊力があるのか?

悩ましい日々はまだまだ続きそうです。

 

 

最後に嫌なデータ

・昨年の「労一」

(1)クリア(9)クリア

(2)クリア(10)クリア

(3)クリア(11)クリア

(4)クリア(12)クリア

(5)クリア(13)クリア

(6)クリア(14)未達

(7)クリア(15)クリア

(8)クリア(16)未達

これで救済されませんでした。

マジで「きっつ〜〜〜」って感じですよね。

これが「労一」の悲運のほんの一例です。

「労一」には少しだけ気になるデータです。

 

 

 

 

いかがだったでしょうか?

以上が【誰が得する救済サバイバル】2018社労士試験「選択式」で予想外に救済されるための必要条件でした。

最後に当ブログの予想合格ラインを記しておきます。

おそらく公開は業界最速だったと思います。

 

◎択一式

本命46点・対抗45点

 

◎選択式

救済:国年

労安・労一・厚年は可能性あり

 

微力ですがみなさんの合格を心よりお祈りしております。

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