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◎TAC&LECの「コラボ平均点」
◎「神7」の予想
◎35点で決まる憂鬱
◎2016の34点vs2017の33点
宅建試験受験生のみなさんこんにちは!
いかがお過ごしですか?
当ブログは今日も懲りずに合格ライン三昧でお送りします。
みなさんは宅建士試験の過去の合格率をご存じですか?
なんとなく15%から20%は超えないくらいのイメージですか?
ちなみに過去10年の合格率のレンジをご紹介すると、15.2%~17.9%となっています。
2016年 15.4%
2015年 15.4%
2014年 17.5%
2013年 15.3%
2012年 16.7%
2011年 16.1%
2010年 15.2%
2009年 17.9%
2008年 16.2%
2007年 17.3%
2006年 17.1%
結構平準化(極端に乱高下していない)されていると思いませんか?
宅建士試験の合格点が変動するのは正にこの合格率を平準化させるために他なりません。
巧みに18%を超えず、15%を下回らないように調節されています。
この合格率のレンジにうまく納まる点数が合格点としてチョイスされるのです。
言うまでもなく、宅建士試験は相対評価の試験なのです。
食うか食われるかの競争試験と言ってもいいかもしれません。
つまり上位15%~18%の椅子を奪い合う残酷な椅子とりゲームそのものなのです。
そこで「得点分布」の考え方がとても有効になってきます。
資格学校の「得点分布」データで一番有名かつ精度が高いのはユーキャンです。
そのユーキャンの過去のデータを最初にご紹介しておきます。
ユーキャン得点分布データ
前提:「得点分布47%以下で最も低い点数」が合格点となります。
◎平成23年
合格点:36点
4330人のうち36点以上は1883人(上位43.5%)
◎平成24年
合格点:33点
3170人のうち33点以上は1364人(上位43.0%)
◎平成25年
合格点:33点
4417人のうち33点以上は2078人(上位47.0%)
◎平成26年
合格点:32点
3642人のうち32点以上は1642人(上位45.1%)
◎平成27年
合格点:31点
4644人のうち31点以上は1895人(上位40.8%)
(注)46.9%の30点が法則に該当していたが、ギリギリ合格点とならず(不的中)
◎平成28年
合格点:35点
3928人のうち36点以上は1356人(上位34.5%)
3928人のうち35点以上は1605人(上位40.9%)
(注)34点以上は上位47.3%
当記事を書いている時点でユーキャンデータは未公開ですので、今日は近年得点分布を公開している「宅建士LAB」のデータで検証してみます。
壮絶な合格サロン椅子とりゲーム2017は、宅建士LABのデータ上何点で決着するのでしょうか?
※得点分布は棒グラフから読み取った値ですので多少の誤差はご容赦ください。
CONTENTS
平成26年度データ
上位15%の人の点数
36点
上位12%の人の点数
37点
上位10%の人の点数
37点
※ここからは棒グラフを参考
35点の得点分布
24%
34点の得点分布
35%
33点の得点分布(合格点+1)
51%
32点の得点分布(合格点)
68%
31点の得点分布(合格点−1)
79%
◆平均点
33.07点
◆参加数
2630人
平成27年度データ
上位15%の人の点数
35点
上位12%の人の点数
36点
上位10%の人の点数
37点
※ここからは棒グラフを参考
34点の得点分布
23%
33点の得点分布
34%
32点の得点分布(合格点+1)
47%
31点の得点分布(合格点)
62%
30点の得点分布(合格点−1)
78%
◆平均点
31.96点
◆参加数
3123人
平成28年度データ
上位15%の人の点数
38点
上位12%の人の点数
38点
上位10%の人の点数
39点
※ここからは棒グラフを参考
37点の得点分布
22%
36点の得点分布(合格点+1)
33%
35点の得点分布(合格点)
46%
34点の得点分布(合格点−1)
65%
◆平均点
34.31点
◆参加数
2075人(激減)
平成29年度データ
上位15%の人の点数
37点
上位12%の人の点数
38点
上位10%の人の点数
38点
※ここからは棒グラフを参考
36点の得点分布
23%
35点の得点分布
35%
34点の得点分布(本命)
52%
33点の得点分布
70%
32点の得点分布
81%
◆平均点
34.03点
◆参加数
3730人(V字回復)
過去3年の宅建士LAB〜椅子とりゲーム
◆合格点プラス1点の得点分布
平成26年度
51%
平成27年度
47%
平成28年度
33%
◆合格点の得点分布
平成26年度
68%
平成27年度
62%
平成28年度
46%
◆合格点マイナス1点の得点分布
平成26年度
79%
平成27年度
78%
平成28年度
65%
平成29年度の宅建士LAB〜椅子とりゲーム
※あくまでも宅建士LABのデータ上の考察です。
35点 上位35%(余裕)
合格サロンの椅子が35%で埋まるとは考えづらい(平準化された合格率に達しない)ので合格濃厚と見て良さそうです。
34点 上位52%(安全圏)
28年度の46%を見ると安心はできないですが、35点ではいかにも席が余る(15%〜18%の合格率の合格者数に達しない)ので34点はほぼ安全圏です。
33点 上位70%(崖っぷち)
合格点プラス1点の得点分布を見ると、34点の52%で席が埋まってしまう可能性を否定できないのですが、平成26・27年度の合格点の得点分布(68%・62%)に比べ極端に厚くもない(70%)ので期待は持てなくはないでしょう。
32点 上位81%(厳しい)
宅建士LABの得点分布からは極めて厳しいと言わざるを得ません。
いかがだったでしょうか?
以上、【2017宅建試験合格点と合格率】合格サロン椅子とりゲームは宅建士LABの得点分布上位何%・何点決着?でした。
あくまでも宅建士LABの得点分布からは、34点決着がかなり濃厚で、35点は余裕でパス、33点は薄氷を履むような状況です。
宅建士LABの合格点リサーチ参加者は、大手資格スクールに負けず劣らずの母集団(3000人前後)ですので、データの信ぴょう性はそこそこあるはずですが・・・。
過去3年のデータと合格点推定のスキームを少し掘り下げてみます。
過去3年の合格点を比較すると…
平成26年度
◎合格点 32点
▶︎平均点マイナス1.07点
▶︎得点分布 68%
平成27年度
◎合格点 31点
▶︎平均点マイナス0.96点
▶︎得点分布 62%
平成28年度
◎合格点 35点
▶︎平均点プラス0.69点
▶︎得点分布 46%
これを見ると平成28年度は平均点より合格点が高い点数で決着するという普通では考えづらい現象が起こっています。
宅建士LAB自身が「一般的に、高得点の人の方が自己採点結果を送信する可能性が高いため、平均点より実際の水準(合格点)は低いことが予想されます。」と言い切っているにも関わらずです。
また得点分布のトップからかなり薄い層に合格点がプロットされていたことも考慮すると、平成28年度は参加者の得点が平成26・27年度に比べ低かったことが想定されます。
理由は知る由もありませんが、データとしてはちょっと特殊な年度だったのではないでしょうか。
個人的な予想の域を出ませんが、宅建士LABの示すデータ以上に「合格点マイナス1点=34点」得点者の数が極端に多く(ボリュームゾーン)、そこまで含めてしまうとギリギリ合格者の椅子が足りなくなってしまったのかもしれません。(ユーキャンも同じような傾向を示していました。)
あと因果関係は不明ですが、参加人数が激減していたことももしかすると影響しているのかもしれません。
今年は参加人数もV字回復していますので、平成26・27年程度の傾向(合格点が平均点より一般的に1点程度下がり<そうなると33点決着>、合格点がトップから厚い層の得点分布にプロットされる)になることが期待されます。
その結果として、合格サロンの椅子が33点得点者にまで残されているとラッキーですね。
11月の中旬にはより精度の高いユーキャンデータが公開予定ですので、同じような検証を行う予定です。
またそのときにここでみなさんとお会いできることを楽しみにしております。
それでは今日はこの辺で…
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