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「仕事ができる」「仕事ができない」って要するにどういうことなん?

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★この記事が漫画になりました!★

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「あの人って仕事できるよね」「あいつ仕事できないよね」というようなセリフを一日に一回くらいは耳にしませんか?ご自分でもお使いになりませんか?私はよく耳にもしますし、頻繁に使ってしまっています。でも仕事ができるできないの明確な共通の判断基準って存在するのでしょうか?

 
「彼のどこがこうだから仕事できる」とか、「彼女には○○力が欠落しているから仕事できない」みたいなきちんとした判断理由を付け加えた使い方って日常会話ではほとんどされないですよね。もちろん世間話ではそれで全然いいでしょうし、逆にいちいち理由付けなんかしてると「お前面倒くさい奴だなあ、仕事できるできないなんて、そんなの雰囲気でいいんだよ雰囲気で!」って嫌われるのがオチですよね。
 
私も世間話をするときはそんな理由付けなんかしませんが、人事で昇進昇格や査定をする上ではもちろんそうはいきません。各会社ごとにその基準は厳格につくられているでしょうし、ある意味この判断基準が社員のやる気を喚起させ、会社が繁栄していくかどうかの鍵を握っているとさえ言えるでしょう。
 
★人事部について
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私が今勤めている会社にも査定や昇進時の判断基準は存在します。でもその判断基準はマル秘となっていますので残念ながら公開できません。そこで私が総務部長として会社の判断基準にプラスして手元で使っているものを今日は公開します。私が今までの人事の立場で見てきた様々なテストや適性検査、研修やセミナーなどで学んだエッセンスをミックスして作ったものです。部分的にそのまま借りてきたものもありますがそこはご愛嬌でお願いします。(でも少なからずブラッシュアップしてます。)
 
今昇進したいと考えている方や、良い査定をもらいたいと考えている方は軽く読んでみてください。
 
基本的にはざっくり言うと、
  • 対自分軸:仕事ができる人は自分に厳しい
  • 対他人軸:仕事ができる人は他人を認める
  • 対時間軸:仕事ができる人は時間に厳しい

の3つに大きく分類したうえで各軸4つづつ計12個の判断基準(能力)を設けています。その能力を高めるためのひとことアドバイスもつけてみましたので参考まで。

それでは始めます。
 
 

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◆対自分軸:仕事ができる人は自分に厳しい

1.改革実行力

時代について行くために現状を変えねばと常に感じ、変えるために実行する力
要はチェンジできる奴
・これが低い場合
現状への執着心が強く、変更・変化を嫌い旧態依然とした体質に固執する傾向がある
・ひとことアドバイス
変化することしか生き残る道がないことを忘れるな!
 

2.課題対応力

トラブルの発生を予測して未然に防止したり発生した時に冷静に対処する力
要は有事に頼りになる奴
・これが低い場合
問題点・課題が発見できない、あるいは発見できても具体的なアクションが起こせない傾向がある
・ひとことアドバイス
目の前にある課題・問題を見て見ぬ振りするな!
 

3.収集分析力

新しいツールを駆使して様々な情報をいち早く入手し、取捨選択する力
要はセンスがいい奴
・これが低い場合
情報収集の重要性がしっかり認識できていなかったり、また情報ソースがとても狭く、限定されている場合がある
・ひとことアドバイス
視野を広く持ち新鮮で良質な情報を集めろ!
 

4.意思決定力

他人に流されたり影響されたりせず、自分なりに物事を咀嚼し判断し構成する力
要は自分を持ってる奴
・これが低い場合
自分の考えを実現するための知識、経験が不足している傾向がある
・ひとことアドバイス
自ら考え人に流されず自律的に行動せよ!
 
 
◆対他人軸:仕事ができる人は他人を認める

5.協調調整力

自分を抑えつつ相手に応じて機敏に対応を変えながら目的を達成する力
要はチームワークができる奴
・これが低い場合
自分に確固とした考えがあり、他人の考えを受け入れられない場合がある
・ひとことアドバイス
自分のことより相手の立場に立って考えろ!
 

6.傾聴理解力

自分が絶対に正しいと思い込まず、積極的に他人や周囲の意見を聴き分析する力
要は人の話をちゃんと聴ける奴
・これが低い場合
自分の考えや手法を邪魔されたくないという潜在意識が強く、相手を無視する傾向がある
・ひとことアドバイス
常に人の話を聴く耳をもて!
 

7.育成指導力

知識やノウハウを相手の立場に立って教え懇切丁寧に指導する力
要は「見て覚えろ」とか言わない奴
・これが低い場合
自分の考えや知識を相手に伝えようとする意識が低い傾向にある
・ひとことアドバイス
はっきりと言葉にして指導し、わからないことは話し合え!
 

8.倫理実践力

反社会的行為を拒絶し、法令遵守を実践する力
要は悪いことをしない奴
・これが低い場合
良い悪いの判断が曖昧で、規則を自分に都合よく解釈する傾向にある
・ひとことアドバイス
何があってもコンプライアンスは遵守せよ!
 
 
◆対時間軸:仕事ができる人は時間に厳しい

9.状況把握力

必要なものと不要なものを峻別し、いつまでどのように維持すべきか判断する力
要は整理整頓ができる奴
・これが低い場合
状況を正確に把握して状況の変化に対応することができない傾向にある
・ひとことアドバイス
積極的に前に出て経験を積み実践で学べ!
 

10.中断復元力

優先順位をつけ中断する仕事を選び、またそれをスムーズに再開できる力
要は頼まれた仕事を忘れない奴
・これが低い場合
記憶力や時間管理力が低く、複数の業務のどれを中断しどれを先にやるかの優先順位がつけられない傾向にある
・ひとことアドバイス
納期と優先順位を常に意識しろ!
 

11.業務処理力

行動を定例化させ、継続していく力
要はすぐに逃げない放り出さない奴
・これが低い場合
忍耐力や集中力に欠け、本来行うべき課題以外の余計なことに目が行ってしまい今やらなければならないことがおろそかになる傾向にある
・ひとことアドバイス
今何が必要か、今何をやらなければならないか常に意識しろ!
 

12.計画遂行力

計画を立案し、計画通りに遂行していく力
要は常に目標を意識している奴
・これが低い場合
継続した意志の強さが持てず、せっかく立案した計画もちょっとしたゆるみから計画的な業務遂行を阻害してしまう傾向にある
・ひとことアドバイス
メリハリをつけて仕事に緊張感をもて!
 
 

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これら12の能力の有無が成果へとつながり、結果的に仕事ができるできないの判断基準となります。ひとことに「仕事ができる」ということを定義づけるのはとても難しいことです。100人いれば100通りの判断基準ができるはずです。ただそんな数多くの判断基準の最大公約数的のものに今日の記事がなれればいいと考えながら紹介してみました。私が査定や昇進選考時に目安として使っているこの判断基準が少しでも人事に携わる方や、良い査定や昇進を希望している方の参考になればうれしいです。
 
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