私がブログタイトルを「ひかる人財プロジェクト」としている理由は、将来社労士で起業した時に社名を「ひかる人財プロジェクト」にしたいと考えているからです。この社名には自分自身がきらりと「ひかる人財」になるということと、クライアントに対してきらりと「ひかる人財」を創るお手伝いをしたいという想いを込めています。極端に言えば私の残りの人生は「ひかる人財」を創るというテーマにとことんこだわって働きたい、クライアントのお役に立ちたいと心に固く決めています。
「人材」をあえて「人財」と言い換えることに対しても賛否両論あります。胡散臭いとか、使う側の詭弁だとか、エゴが透けて見えるといった批判もありますが、組織の中で代替のきかない宝のような存在を指して「ジンザイ」と言うのであればどうしても「人財」という表記になってしまいます。あえてその表記の違いに意味を持たせるとすれば、「人材」は実績もなく今後の成長を期待する普通の社員、「人財」は実績もありモチベーションもスキルも高い組織の財産と言える社員と定義づけることができるかもしれません。
さらに原点に立ち返ってマネジメントというものを考えると「人財」を創ることがマネジメントの基本というか最初の第一歩でないかと痛切に感じます。最近自分のブログの記事もあちらこちらに手を出しすぎて方向性にまとまりがつかなくなってきていますが、もう一度初心に帰ってこのマネジメントの基本というか最初の第一歩である「人財」を創ることについて少し整理してみるつもりです。
マネジメントとは人を通じて組織全体の成果をあげることです。組織の成果とは単に売上目標がどうしたとか、利益の額がこうしたということではなく、組織のミッションを遂行することを意味します。
また組織の成果ですから、個々であげられるものではなく、目標に向かってチームのひとりひとりの力を結集して活動していかなければ達成できるものではありません。無論人は簡単に思い通り動いてくれるものではありませんし、もし仮に思い通り(奴隷のように)動いてくれたとしてもそういった状況はどちらかというと高い成果をあげることには繋がりません。チームのメンバーの主体的な、積極的な自ら考えた行動を促すことが高い成果をあげることに繋がるのです。
組織運営に必要な資源は一般的には人、モノ、カネ、情報に加えて技術、時間などが挙げられます。そのような経営資源を有効に活用することが組織運営をしていく上で絶対的に求められます。その中でも特に重要なのが人と言えます。何故ならモノ、カネ、情報等の経営資源を使っていくのは紛れもなく人そのものだからです。
人を通じて経営資源の有効活用に成功すれば、組織の成果はひとりひとりの成果の単純な足し算以上のものとなってあがり続けます。そういう観点からもマネジメントの第一歩は「人財」を創ることであると強く感じているのです。
マネジメントとしては仕事のPDCAを回し改善することや、未来のあるべき姿を描き先を読み経営資源を配分していくことも確かに必要です。でもまずは人づくりというか、「人財」を創ることに注力することが最優先事項であるような気がします。「ひかる人財」さえ創ることが出来れば組織はどんどん回転し始め、オートマチックに雪だるま式に大きく大きく成長していくはずなのです。逆にそれができないマネージャーは会社を潰してしまう可能性を否定できません。
【参考】会社を潰すタイプのマネージャー
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そのマネジメントの基本というか第一歩として「人財」を創るために、具体的にマネージャーは下記の2つのコンセプトに基づいてアプローチすべきだと私は考えています。
コンセプト1 メンバーが活き活きと働ける環境をつくる
コンセプト2 メンバーひとりひとりを丁寧に育成していく
コンセプト1:メンバーが活き活きと働ける環境をつくる
1.職場の目標の共有
- 個々のメンバーが納得できる目標を設定する
- 各メンバーに求められる役割を理解させる
- 個々のメンバーに共通の目標もたせる
ベクトルを合わせておかないと気がつくとどんどん距離が離れてしまう
2.メンバー同士の連携
- 自発的な協力関係、補完関係を構築させる
- 切磋琢磨しつつ助け合い支え合う仲間意識を醸成させる
- 役割を明確にした上での効果的な連携を実践させる
同じ釜の飯を食べているという仲間意識は鉄より硬い
3.風通しの良いコミュニケーション
- お互いの話を真剣に聴き積極的にコミュニケーションを取らせる
- 意見の食い違いや立場の違いによる葛藤に恐れず真摯に向き合わせる
- お互いを信頼して何でも言える自由闊達なコミュニケーションを実践させる
マネージャーこそだれからも話しかけられやすい雰囲気をつくれ
コンセプト2:メンバーひとりひとりを丁寧に育成していく
1.OJTを中心に計画的・意図的に教える
- どのような能力をいつまでにどの程度身につけて欲しいか伝える
- 働く意味や仕事に対する価値観や行動規範を伝える
- メンバーの能力や個性を把握し仕事の目的を明確に伝える
現場にポンと放り込んで場当たり的に成り行きで教えることは育成ではない
2.自ら手本を示し見せる
- 自ら手本になることでメンバーの理解と信頼を得る
- 言って聞かせるだけでは理解できないことは見せて教える
- 百聞は一見に如かず
頭で中でいくらシュミレーションしても不安は絶対に払拭できない
3.ほめることと叱ることで教える
- ほめられれば積極性や自主性が引き出され新しいことにチャレンジできる
- 認められることや役に立てたと感じられることは何よりも喜びとなる
- 感情的にならず理由をはっきり伝え育成のためだとわかる叱り方をする
やる気にさせられなくて(モチベーションを上げさせなくて)何ができる
4.励まし支援する
- 問題や悩みを抱えているようなメンバーには助言やヒントを与える
- 大丈夫!と手放しに支持してあげることも時には大切
- 常日頃からメンバーの状況を把握し声掛けを欠かさない
最終的にメンバー自身の力で解決させなければ意味がない
5.実践で経験を積ませる
- 本を読んだり説明を聞くことによって知識を増やすことも重要
- トライアンドエラーを繰り返すことでスキルを学ぶ
- 能力を身につけるには経験することが最高の手段
メンバーの教育ニーズにあわせて経験を与えるタイミングを選ぶ
以上が「人財」を創るためにマネージャーがとるべきアプローチです。高い成果をあげるためには主体的に動いてくれる「人財」を創ることが必要不可欠です。主体的に動いてくれる「人財」は活力のある組織を黙っていても造り上げていってくれます。改めて「人財」を創ることがマネジメントの基本というか第一歩と言えるのです。
組織は所詮個人の集まりにすぎません。個人がバラバラに動いたり、成り行きや思い付きで仕事をしていたのではその組織は大きな成果はあげられませんし、ミッションを達成することも難しいでしょう。そのような事態を避け、組織の成果を最大化・最適化しさらに継続させていくためにマネジメントが必要なのです。くどいですがそのマネジメントの基本というか第一歩が「人財」を創ることなのです。
これからも「ひかる人財」にとことんこだわって、自分自身も精進し、ステップアップしていくことを心に刻みつつ今日のブログは締めくくります。最後までお読みいただきありがとうございました。
【参考】一生ついていきたいリーダー像
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