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私のそこそこ長くなってきた社会人生活を振り返ると過去何人ものリーダーについてきた。一口にリーダーと言っても経営者というか社長を指すこともあれば工場長や店長、課長や部長といったマネージャーを指すこともある。
私がついてきたリーダーの中には今でも忘れられないような、当時はこの人に一生ついていきたいと思えた(今はもう離れてしまっているが)人もいれば、一分一秒でも早くこの人の前から逃げ出したいと思ったとてつもなく酷いというかはずれの人もいた。
また自分自身もいろんな形でリーダーを経験してきたし、今も部長という肩書を持っているのでリーダーと言えなくもないし、今後起業でもすればまさしく経営者というカテゴリーのリーダーになることになるかもしれない。
当たり前のことなのだが、カリスマ性に富み類まれなる先見性を持ち事業を大成功させているリーダーであっても、ドラッガーのマネジメントを完璧に実践しているような仕事のできるリーダーであっても、社員を入れても入れても辞めてしまうだとか、だれもついてきてくれる人がいないということになればその事業もいつかは破たんしてしまうし、そのリーダーは存在意義を失ってしまう。
そこで今日は私が感じる「ついていきたくなるリーダー像・社員が辞めないリーダー像」とはどのようなものなのか挙げてみたいと思う。大部分は自らの経験値というか、過去同じ時間を共有した素晴らしいリーダーと酷すぎるリーダーの両極端のタイプを思い浮かべながら挙げてみた。
やはり仕事ができるとかできないというよりは、人間力というか胆力のようなものが私にとってはついていくかいかないか判断する重要なファクターとなっているようだが、私の経験値から抽出した「ついていきたくなるリーダー像・社員が辞めないリーダー像」は大きくまとめるとこの4つである。
1.つるんだりせず一定の距離感を保つリーダー
2.自分は二の次でとにかく部下を守るリーダー
3.やっぱりどこかカッコいいリーダー
4.上に行けばいくほど初心を忘れないリーダー
この4つのリーダー像についてさらにそれぞれ細分化してみたいと思う。
1.つるんだりせず一定の距離感を保つリーダー
1-1.だらだらと飲み会に行かない
・二次会や三次会にリーダーに心の底から来てほしいと思っている部下はほぼ皆無
・飲めば飲むほど自慢話か人の悪口になりどんどん尊敬できなくなってしまう
・かっこよく全員の飲み代を払う覚悟もないのなら最初から遠慮した方がよっぽどミステリアス
1-2.ただのおしゃべりにならない
・しゃべりすぎると自分に酔ってしまい他人の話を聞けなくなる
・しゃべりすぎると取り返しのつかないことまで言ってしまう恐れがある(失言・暴言)
・おしゃべりな人は肝心なこと、重要なことを見失っている人が多い
1-3.嫌われることを恐れない
・成長意欲のある部下は厳しいアドバイスやお叱りを間違いなく待っている
・失敗しても全く忠告をしなかった時点で部下はその上司を上司だと思わなくなる
・嫌われないとまったく恐れられないし挙句バカにされ舐められて詰んでしまう
1-4.八方美人にならない
・敵も味方も区別がないのは糞も味噌も一緒にするのと同じこと
・絶対に裏切らないような素晴らしい味方さえもいつしか離れていってしまう
・全員が賛成してくれる事柄ばかりではないし逆にそんなことの方がレアケース
1-5.自分がいない環境を敢えて積極的につくる
・自分がいないときほどうまくまわることに喜びを感じることができる
・休暇も遠慮なくとるのでその間結果的には部下が責任感がもて目覚ましく成長できる
・自分の存在感の有無が不安でしょうがないリーダーは一生職場に張り付くしか術がなくお気の毒としか言いようがない
2.自分は二の次でとにかく部下を守るリーダー
2-1.信頼できる部下を最低でも一人つくれる
・とにかく一人腹心を育てることができる
・その腹心がどんどん信頼できる部下をつくってくれる
・その腹心がいろんな場面で起こしたいムーブメントを拡散させるトリガーになってくれる
2-2.忠告を受ける痛みと幸福を忘れない
・自らに進言してくれそれを素直に聞ける部下を一人だけでもいいので大切にする
・逆に自分が若いころ受けてきたパンチの痛みと愛情を忘れていない
・多かれ少なかれリーダーは皆裸の王様予備軍であることを忘れない
2-3.部下の成長を心の底から喜ぶ
・部下が仕事の成功からエクスタシーを感じることこそリーダーのエクスタシー
・部下に成果と達成感を与えることで部下を一日も早く成長させる
・部下の能力的接近に焦って後ろを振り返った直後に部下に抜き去られる
2-4.対岸の火事にならない
・部下が失敗して困っているときにまるで傍観者気取りで変な余裕を持って接しない
・部下の失敗は自分の失敗だと思ってトラブルにぶつかる
・上に部下がダメだからうまくいかないと言い訳するのは愚の骨頂
2-5.自分の自慢話をしない
・紛れもなくリーダーなのだからいつまでも女々しく虚勢をはらない
・自らの口で自慢しないでも見えている人には100%見えている
・上司の自慢話を聞かされていた若かった頃の苦痛を思い出そう
3.やっぱりどこかカッコいいリーダー
3-1.男らしく言い訳をしない
・自己保身なのかプライドなのか上司が部下に言い訳することほどカッコ悪いことはない
・上司の失敗に対して上司が言い訳をした時点で部下は夢を失い幻滅だけが残る
・自分の立ち位置を見失っているとしか思えないような意味不明な言い訳をしてしまう
3-2.死ぬほど勉強している
・部下の100倍くらい勉強していて丁度良い
・専門的な事柄に対応できることが尊敬に直結しカッコいいと思わせる
・部下が成果を出せたかどうかも勉強していないと判断できない
3-3.運が良い
・成功に必要な運の良い人には運の良い人が集まるし悪い人には悪い人が集まる
・誰もが運が良い人でありたいと考えているので運の良い人は一目置かれるしカッコいい
・経営というギャンブルで運を大切にしている人は他のギャンブルで無駄に運を使わない
3-4.昔話をしない
・部下はリーダーの学歴や今までやってきたことなどの過去の栄光など聞きたくない
・映画や本や高額なセミナーなどから自ら集めた旬な新ネタを話せる人はカッコいい
・昔話というか自慢話をリピートするようになったら終わっている
3-5.一緒にいるだけでワクワクする
・一緒にいて楽しくない人についていきたいと思う人は奴隷か詐欺師
・一緒にいて楽しくない人との時間はストレス以外何も生まない
・バイタリティがあり話題も豊富で自分に余裕がある人は一緒にいて楽しいしカッコいい
4.上に行けばいくほど初心を忘れないリーダー
4-1.メモを取る
・メモをとらない人の部下は100%メモを取らない
・メモを取らない社員ばかりの集団は信頼感も向上心も根付かない
・部下と能力はさほど変わらないのだから部下にだけメモを取れなんてどうかしてるぜ
4-2.ホウレンソウ(報告、連絡、相談)を忠実に守る
・部下だけでなく自分にもホウレンソウを義務付ける
・「部下から上司」より「上司から部下」へのホウレンソウの方が重要
・一度伝えただけで部下がすべて理解してくれるなんて思わない方が良い
4-3.率先実行
・人を動かしたいのであればまず自分が動くことが鉄則中の鉄則
・自分が動かないで部下を動かそうとすると部下も同じことをやり結局末端が辞めていく
・自分がやりもしない事柄についてあれこれ語っても何の説得力も持たない
4-4.絶対に最後まで諦めない
・1%でも可能性が残っていればチャレンジをやめない
・リーダーが諦めているのに部下だけが突進することは戦国時代であっても有り得ない
・短期的なビジョンより長中期的なビジョンに重きを置き継続してやり続ける
4-5.愚痴をこぼさない
・リーダーが部下や環境の愚痴を言うと部下も全く同じ愚痴を言うようになる
・リーダーが愚痴を言うことと上を向いて唾を吐くことはイコール
・それでも愚痴りたい人は相手と場所を徹底的に厳選しセキュリティーかけている
以上私が感じる「一生ついていきたくなるリーダー像・社員が辞めないリーダー像」である。こんなリーダーがいたらおそらく私も一生ついていきたいと思うだろうし、自分自身も将来これらの項目をひとつでも多くクリアしたリーダーになれたらと思う。
全くの私感だが、
リーダーの価値は一生ついていきたいと思ってくれる社員が何人いるかに置き換えられなくもないと思う。
「いざ鎌倉」ではないが、ヒトあっての企業であり、チームであり、プロジェクトであることは絶対に忘れないでおきたい。
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