以前このブログで紹介した今のサラリーマンの仕事に役立っている5つの資格の、取得費用、取得に要した時間、そして開業後の将来性の4つのカテゴリーから満足度をランキングしてみる。
それぞれのカテゴリーで一位に5点、二位に4点、三位に3点、四位に2点、五位に1点で配点して合計点でランキングしてみた。
1.サラリーマンに役立ち度
一位
日商簿記1級:5点
二位
宅地建物取引主任者:4点
三位
行政書士:3点
四位
社会保険労務士:2点
五位
FP技能検定1級:1点
2.取得費用
一位
宅地建物取引主任者:5点
3万円
二位
FP技能検定1級:4点
5万円
三位
行政書士
20万円:3点
四位
社会保険労務士
25万円:2点
五位
日商簿記1級
35万円:1点
3.取得に要した時間
一位
宅地建物取引主任者:5点
2ヶ月
二位
FP技能検定1級:4点
4ヶ月
三位
社会保険労務士:3点
7ヶ月
四位
行政書士:2点
1年6ヶ月
五位
日商簿記1級:1点
1年6ヶ月
※行政書士と同じだが、簿記は3級2級とトータルで時間がかかっているので日商簿記1級の方を長期間とした。
4.開業後の将来性
一位
社会保険労務士:5点
二位
行政書士:4点
三位
FP技能検定1級:3点
四位
宅地建物取引主任者:2点
五位
日商簿記1級:1点
発表!満足度ランキング(+客観的評価)
一位
宅地建物取引主任者:4+5+5+2=16点
受験者数トップの抜群の知名度を誇る不動の国家資格の雄
不動産業界では必須(法定)でニーズ高い
世間からの評価はそこそこ高い
転職にも強い
民法が身に付くので他資格へのステップアップにも最適
同率二位
社会保険労務士:2+2+3+5=12点
相談業務に強くなればコンサルタントとしての可能性は無限
税理士・行政書士等とのダブルライセンスがおすすめ
企業内でも活躍できる
世間の評価や知名度も悪くない
有資格者の半数以上が独立
同率二位
行政書士:3+3+2+4=12点
官公署に提出する書類作成代行(数千種類)
扱える業務が膨大
開業して成功するには営業力が必須
他資格と相乗効果が必要か
宅建同様民法が学べる
同率二位
FP技能検定1級:1+4+4+3=12点
金融をはじめ広い範囲で一定の評価を受ける
税理士・社会保険労務士等と親和性高い
広い分野を学べるので活躍できる業界の可能性も広い
今後はニーズが高まる可能性はあるが現状は伸び悩み
五位
日商簿記1級:5+1+1+1=8点
税理士の科目合格より難易度は高い
検定と資格の違いは否定できないのでこの資格のみでの独立は厳しい
圧倒的な専門性を発揮できる
希少価値が有り世間の評価はすこぶる高い
以上のことをまとめると満足度ランキングは費用対効果や時間対効果の優位性をガッチリと受け宅地建物取引主任者 が栄冠に輝いた。やはりマンモス資格と言われるだけあって宅地建物取引主任者は最初に目指す資格としてはいろんな視点から考えても悪くないのではないか。
個人的には社労士や日商簿記1級に手応えがあるし、もっと上位に来ると思ったというか来て欲しかったが、今回の4つのカテゴリーにおいては少々分が悪かったようだ。
また下記の難易度ランキングともあまり連動しておらず、難易度だけでは満足度ははかれないのかもしれない。
★私が勝手に決めた難易度ランキング
一位
社会保険労務士
二位
日商簿記1級
三位
行政書士
四位
FP技能検定1級
五位
宅地建物取引主任者
参考までに同じようなランキングを日経CAREERでやっていたので引用させていただいた。
【参考】2014日経CAREER満足度ランキング
(カテゴリー/活用度・将来性・費用・時間手間の4つ)
一位
社会保険労務士
二位
宅地建物取引主任者
三位
日商簿記1級
四位
行政書士
五位
FP技能検定1級
※この5つの資格を30の資格の中から抽出
今後どの資格で食べていくにしても相当厳しいサバイバルが繰り広げられると予想できる。 単に資格を持っているとういだけでは厳しいし安定なんてありえない。とにかく保有資格をブラッシュアップしてスペシャリストにならなければならないのは当然として、資格と資格、資格と営業力、資格と人間力なんかを掛け合わせて希少価値を持たせなければお呼びでないと思う。
会計もできる社労士とか、英語ができる行政書士とか、営業力が抜きん出ているファイナンシャルプランナーみたいなイメージかも知れない。勝ち残る勝者の席はどの士業の業界でもどんな資格を活用する職種でもひと握りの数パーセントの人にしか与えられない。そのためにも今から資格取得を考えている方、迷っている方は選ぶべき資格を間違えないで欲しいと思っている。
この満足度ランキングがその一助になれば幸いである。