ひかる人財プロジェクト

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さほど頭がよくなくてもいくつかの資格を取れた私が4年ぶりに読み返してつい涙してしまった自分のミッション・ステートメント

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まだ社労士で開業もしていない私が言うのは少し不細工だが、私は社労士業が天職というかとても素晴らしい職業だと心の底から思っている。そのことが今日のブログを書くことによってまた確信に近づいた。このブログでタイトルにしたテーマを綴るとともになぜそう思うに至ったかもできる限りご説明してみたいと思う。

 
私はさほど頭がいいわけではない。後述する税理士試験は科目合格はしているものの事実上断念しているし、司法試験や公認会計士試験なんかは最初からこころのどこかで諦めている。だからどうしたって話だがそんな私でもこの4年間で結構な数の資格を取得することができた。2週間くらいの勉強で合格したものもあれば日商簿記1級や行政書士のように2回目のチャレンジでやっと合格し、合格するまで1年以上掛かったものもある。
 

 

 
そもそも私がこのようにいくつかの資格を取る動機付けになったタイミングは振り返ると過去3回あった。結果的に取れなかったもの、取れたもの、受験していないものと合わせて3回だ。どうせなら合格したものだけにしろよって言われそうだがまずはこの先を読んでみていただきたい。
 
 3つのタイミング
1.税理士(事実上断念)
2.行政書士(合格)
3.中小企業診断士(未受験、社労士にシフト)
 
 
1.税理士(事実上断念)

日商簿記3級が社会人になって私が最初に取得した資格だがそのときは簿記3級から2級、1級と進み最終的に税理士の資格を取得したいと考えていた。当時は会計事務所に勤務していてその事務所は安定して儲かっていそうだったので税理士の仕事も悪くないかなと思っていたのだが、多少偏見はあると思うが税理士が、税金を安くすることだけをクライアントから求められているというそのミッションにいい加減嫌気が差してしまった。
 
当時私はクライアントの業績アップなんかあまり考えていなかったし、考えているポーズは少しするが業績が上がってしまうと税金が増えてしまうのでそうなるとクライアントに喜ばれないということを肌で感じて染み付いていたので少なくとも私は心底から業績アップを考えていなかったと思う。またクライアントも税理士に税金を安くすること以外求めていないような気がする。
 
最近の税理士はクライアントの経営コンサルタントみたいなアプローチのサービスなんかも盛んにやっている先生が増えたとは聞くが、売上も増え、コストも減り、その結果利益も増え、簿外資産含め資産が増えつつ税金も増えなかったみたいなストーリーになればベストなのだろうが、そんなことを達成すべく小難しい保険なんかを絡めた提案を簡単にとんとんと受け入れてくれる経営者ばかりではないし、そんなことが実現できるような財務内容が充実している会社ばかりでは無論ない。
 
言い換えるといい会社は何をやってもうまくいくし、そうでもない会社は何かををやりたくてもできないのが現実だ。前者のような優良なクライアントを数多くお持ちの税理士は経営も安定しているだろうし税理士業界の勝者だと思うが、一般的に後発の駆け出しは後者のようなお客様とありがたくお付き合いするしかないのが一般的だと思う。そうなるとミッションが相反するので究極的には売上アップと節税の両立は難しいような気がしてならない。上場を考えているような会社は別として、税金を1円でも多く払いたいと考えている経営者は非常に少ないし、中小・零細になればなるほどその確率は下がるのではないだろうか。
 
ここまでのことを誤解を恐れずに言うと、税理士という職業はクライアントの業績アップを心の底から喜べることがあまりできない職業なのかもしれないということになる。かっこつける訳ではないがこのことが税理士試験を断念した大きな理由のひとつなのだ。
 
今私が起業しようと考えている社労士や行政書士、そしてもしかしたら次に目指すことになる中小企業診断士はこの点が明らかに税理士と異なっている。クライアントの業績アップをクライアントとともに考えることに何の違和感も躊躇も理論破綻もないのだ。そのようなことから冒頭で、社労士は私にとって天職だと思っていると偉そうに宣言させていただいた。
 
ここまでのことはもしかしたら半分以上は税理士試験を断念した言い訳と言われかねないし、本質は税理士試験がさほど頭のよくない私にはハードルが高かったということなのかもしれない。いつか再チャレンジしてみたい気持ちもないわけではないが、今本屋なんかで税理士試験の法人税のテキストを立ち読みしてもすぐに目をそらして閉じてしまいたくなる。今となっては一行も読みたくないのである。受験されたことのある方はお分かりになると思うが理論試験の、何十題かの課題をほぼ丸暗記しないと受験資格がないに等しいといった試験は遊びたい盛りで時間のなかった、甘ったれた若い私には耐えられなかった。
 
そんなこんなで税理士資格を事実上断念し、時を同じくしてその会計事務所を辞めて今の会社に総務として入社した。
 
2.行政書士(合格)
 
次に入社した中小企業で平凡な総務部長の日々を送っていた私に会社からある管理職研修に行くように言われた。確かその研修は2~3日間あったと思うが、内容は全く覚えていないが最終日に個人面談があってその講師に言われた言葉で再び私にスイッチが入ってしまった。その講師の先生は『私は日本で一番時給が高いコンサルタントだ』と言ってはばからない典型的な行列のできるコンサルタントで、なるほど溢れるほどのオーラというか迫力があった。その先生が言ってくれた言葉は今でも忘れないのだが、
 
『あなたはなかなか良い潜在能力を持っている。今の仕事もそこそこやっていると思うがもっともっと勉強してスキルアップして自分に自信を持ちなさい。そうすると今後の世界が一変しますよ。』
 
だった。甚だ手前味噌で誠に恐縮だが許していただきたい。ただ言葉の力というものはとてつもないものであるということを言いたかったのである。
 
最初何を言っているのかイマイチよくわからなかったがじわじわと嬉しさと居ても立ってもいられないようなワクワク感というか何かにチャレンジしてみたいという感情が頭から離れなかった。そして何か資格を取ってみようと思い立ち以前税理士の試験勉強をしている時に、税理士業務の周辺に位置している記帳代行なんかの業務もできるし会社設立の定款作成なんかもできるので、その経験もそこそこあるし悪くないなと思っていた行政書士試験にロックオンした。
 
その思い立った日に将来の夢というかミッションとしてしたためた今日のタイトルにもしたメモがあるので恥を忍んで公開する。一字一句当時のものを変えていないのでとても恥ずかしいが、今思い出すとても感慨深いものがある。
 
ミッションステートメント(2011.5.7)
何をしたいか、何を目指したいか、どうゆう自分でありたいか
 
・私にはもったいない妻と子供を命懸けで幸せにする
・行政書士の資格を取り行政手続等の総合事務所を経営する
・今を大切にし、すべての経験を将来の肥やしにし、常に向上心を持って新しいことを学び習得し人格を高め、人間関係を大切にし誰からも信頼され慕われる人間になる。
・一度決めた目標はあきらめず達成するまでいかなる努力も惜しまない
・妻と子供に常に優しく公平に誠実に真面目に接する
・常に全力投球し出し惜しみしない
・私は絶対にできる男なのだ
(全文当時のまま)
 
まだ行政書士事務所開業にも至ってないし、素晴らしい人格も持てていないし、家族を幸せにしているとは決して言えないかもしれない。でも行政書士の資格も取り、さらに社労士で開業できるかもしれないところまできているし、方向性は今も絶対に外れていないと思っているし、最近よく紙に書き出している夢とか将来の姿と比べても大きく外れていない。と同時に家族のことを始めとしてもっともっと頑張らなければならないことも再確認できた。
だからいろいろあったこの4年間を思い出して柄にもなくこみ上げてきて涙をこぼしてしまった。
 

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このミッションステートメントを書いた2011年のGW明けに思い立ち、その年の秋の行政書士試験にチャレンジしたが残念ながら涙を飲んだ。その後に2回目のチャレンジで無事合格することはできたが、当時はまだ行政書士で何億も稼いでいる金森重樹氏の著書も読んでいなかったし、度胸もなかったし、乗り越えたくない壁をたくさん並べて起業にはいたらず、どこにでもありがちな発想でダブルライセンスを考えた。
 
3.中小企業診断士(未受検、社労士にシフト)
 
ダブルライセンスとしてロックオンした資格は以前も書いたが最初は社労士ではなく中小企業診断士だった。コンサルという仕事に前述の私に火を点けてくれたあのオーラの溢れ出る先生の影響もありなんとなく憧れていたし、会計事務所のところでも書いたが業績をアップさせることをクライアントにコンサルすることに究極のやりがいを感じていたし、中小企業診断士の試験科目の最大のハードルと言われる財務・会計に全く不安が無かったからである。それはもちろん日商簿記1級のお陰であることは言うまでもない。
  

hikarujinzai.hatenablog.com

以前もこのブログで書いたが今の自分があるのはこの日商簿記1級のお陰だとつくづく思っている。日商簿記1級の素晴らしさについては近日中に1本の記事にしたいとさえ思っている。今現在、日商簿記1級の勉強をしている方は絶対にあきらめないでほしい。この資格は必ず将来あなたを間違いなく助けてくれるはずだ。日商簿記1級は本当に素晴らしい資格であると声高らかに宣言したい。
 
行政書士試験の発表後すぐに中小企業診断士試験に向かえば十分その年の受験に間に合ったと思うが、発表直後なんとなくFP3級を受けてしまい、なんとなくFP1級まで取ってみようと思ったことに加え行政書士に合格してちょっと安心したというかその余韻に浸ってしまいなんとなく中小企業診断士受験を1年先送りしてしまった。
 
FP1級も診断士試験に無駄にならないという意識もあったし、FP1級試験までの合間合間でその他の中小企業診断士試験に役に立つと思われる資格試験を受けることにした。それがITパスポートでありビジネス実務法務である。第1種衛生管理者や宅建やメンタルヘルスマネジメント検定なんかも取ったけどどちらかというと今の総務の仕事のためという意味合いが強いかもしれない。
 
まあそんなこんなで無秩序と言われても仕方ないようなやり方でFP1級まで取得したが、その少し前に妻にFP1級に合格したら次は中小企業診断士の資格を取ってみようと思っていると相談したら『社労士にすれば』と言われなんとなく妻も賛成してくれているというか応援してくれているのかと思い込み社労士にハンドルを切ってしまった。この社労士への方向転換には本当に今でも感謝しているしラッキーだったと思っている。社労士という仕事のポテンシャルについては今まで散々書いてきたのでここでは割愛するが、考えれば考えるほど社労士試験を受けてよかったと思っている。
 
もしかしたらあと数日後に中小企業診断士を受ける決断をしなければならないかもしれない。本当に皮肉なものである。中小企業診断士受験は抗うことのできない運命だったのかもしれないとさえ思えてしまう。それももう数日で明白になる。もしそうなったしてももう腹は決まっている。今年の夏の中小企業診断士試験に向けて全力疾走、全力投球するつもりだ。先述のミッションステートメントにも書いたように一度決めた目標はあきらめず達成するまでいかなる努力も惜しまないということを実践したいと思うしそうでなければいけないと思っている。
 
 
以上が私がいくつかの資格を取る動機付けになった3回のタイミングである。
 
人生は長いようで短い。このたった4年間で自分の考え方がこれほどまでに変わり、環境やスキルというか実力もそれに呼応してめまぐるしく変わり、それにつれ可能性も大きく広がったような確かな実感がある。だからこそ今後その時々のチャンスをひとうひとつ着実にものにして、ステージを一段づづ丁寧に上がっていかないとあっという間に本当に瞬く間に人生なんて終わってしまいそうな気がしている。あと数日後にこの残りの人生の大きな節目を迎えることになるが、どちらに転んでも常に全力投球し出し惜しみしないチャレンジを試みたいと思っている。そして妻と子と真摯に向き合うことも絶対に忘れない。だって私は絶対にできる男なのだからwww

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最後に自虐的に書いておくが、一度決めた目標はあきらめないとかなんとか言いながら税理士試験勉強を何年後かにやっていとしたら、さほど頭がよくないではなく、本当に頭のよくない臆病者の大馬鹿者だと笑い飛ばしていただくことを最後に読者のみなさんにお願いして今日のブログを締めくくりたいと思う。